10月4日

今年の夏は、早くから気温が連日30度を超え、近年にない大変暑い日が続き、暑さ対策に意識が向いていた、と思えば、8月のお盆が過ぎたころからは雨の日が多くなり、9月中は日照時間が少なく体調管理がしにくい日が続きました。

その上、今年は台風の上陸回数が多い年となり、私たちの地域でも大型台風21号、24号の通過地点となりましたが、幸い人的被害には遭わなかったものの、町内全域において風倒木が発生し、これが原因で道路の通行止めや、長時間に亘り広範囲で停電が発生し、私たちの暮らしに大きな影響をもたらしました。

私たちの地域では、戦後、高度成長期を迎え、木材の需要が高まり、杉、ヒノキなどの木材が高値で流通し、大変活気に満ちた時代があり、将来の高収入に繋がると期待し、多くの人たちが山の隅々(田畑を山に変えても)まで植林をしまいた。

時が経過した今、当時期待された高値収益とは裏腹に、木材価格低迷が続き、木材の価値が低迷するのに伴い、山の管理や立ち木の手入れが行き届かない状況となり、山を放置する時代となってしまいました。現在、山では前で述べたように台風などにより、いたる所で倒木が発生し、交通の妨げとなったり、電柱が倒され停電が発生させたりして、今では大変迷惑な産物とされてしまっています。

時代の変化とは言え、我々山林を抱えている自治体としては、このことは大きな社会問題であり、今後、大きな政治的対応を図らなければならないと思っているところです。
こうした思いの中で、今まで町では、木材搬出のコストの低廉化や、木材運用の効率性を高めるため、林道整備へ助成などの公費投入に努めてはいますが、即効的成果として現れて来ていない現状です。

愛知県でも「森と緑づくり税」を制定し、運用を図っており、大きな効果と実績を上げていただいているところであり、大変感謝しているところです。また、国においても新たに「森林環境税・森林譲与税」の制度が定められ運用されることとなっており、こうした制度を活用しながら木材の運用効果を高め、また、森林環境向上への取り組みを進めることで、健全な森の整備をし、災害抑止にも繋がって行くような対策に取り組まなければなりません。

今後も、こうした林業施策をさらに進め、また、人が安心して安全に暮らせる環境づくりに繋げるための努力をすることへの向上意識を持って取り組んで行こうと思っています。

  

設楽町長  横山 光明